Kebio76

KEBIO76 は、イギリス生まれ徳島県育ちのケビオが随想を、気が向いたら、皆様に届くための特別な区域です。

晴天日に出会ったハスキー犬たち

Published at 16:16 on Mon 14 January 2008

最近、マウンテンバイク(MTB)を乗りまくっている。特に新年の抱負として決めたわけではないが、この時期、いきなりスポーツ系の活動について、熱心になると、どうせそのように思われるから仕方ない。

やりだしたのは、気分転換のつもりだった。クリスマスになると、外に出かけず、(親戚などの)家の中で一日を過ごすことが多い。それから、食ったり飲んだりしてばかりいる。まぁ、そういう意味で、気分転換イコールお正月太りの防止対策と言ってもいいかもしれないが。

さて、監禁生活を抜け出し、外の空気を吸ったのは、見事に晴天の午前中の元旦だった。~晴れ男のパワーの遺伝子を与えられ、超ラッキー☆~ とにかく、中学生だった頃によく走っていた森の小道を久しぶりに辿ることにした。まだまだ覚えているぜ、という自信満々だったのに、実際に行ってみれば、十数年前からの記憶がやっぱり消えうせていたみたい。道の途中、ここは左だっけ?右だっけ?と何回も自問した。そういった時、そもそも左右を区別するのが苦手のケビオなんで、分からないまま、まっすぐ進んじゃえ、と自答した。

空が青く澄んでいた真冬の晴天日だったが、土はその前からの雨でビショビショ状態。だから、走っているうちに、泥が飛び上がる。ジーンズが汚れちゃう。加速すれば、長袖のTシャツも汚れちゃう。全力を搾り出してペダルをこげば、顔だって汚れちゃう。でも何故だかすごく楽しい。最初のほうは水溜りを避けようとしたが、最後のほうは狙った。それこそがマウンテンバイキングの魅力のだろう。完走距離は20マイル(約32キロ)。でも翌日、来るはずだった筋肉痛は、何故だか来なかったんだ。

一週間後に早送り。同じ土曜。絶好の日和までは言えないが、平日に降り続けていた雨が上がり、やる気があれば、アウトドアライフを充分楽しめるお天気。そこで、ケビオはやる気満々だった。今回、前もって、平日で買っておいた探検者向けのマップ食糧をリュックに詰めこみ、準備点検を完了して午後10時に出発。バイクを電車に載せて、スタットするところまで向かう。今日は、未知の道へ。それでマップを結構活用させた。でも、止まって現在地を確認したりすると、意外と時間かかる。結果として、完走距離が16マイル(約25キロ)。でも、まだまだ楽しい。というのも、身体が疲れていても、普段にない充実感を感じる。

では、先週に入って、けっこう毎日、週末のライドを考えていた。どこのルートをしようか、とか。天気はどうなるか、とか。そのうち、イギリス南東部の各地において月一回ぐらい、ライド・イベントを開催する団体をたまたまに見つかった。簡単に言えば、マウンテンバイク大会を開く組織。もっと調べると、次のイベントは、何と次来る週末。しかも、開催地は(ケビオが住む)サリー州内。行きたい。挑戦してみたい。でも、それと同時に、参加者は、ケビオと違って、皆プロなのかもしれない、という不安もあった。

最後にゴールインするのが、負けず嫌いのケビオだったら、その精神的なショックを耐えられるかどうかが大きな問題点。でも、よく調べると、コースが三つある。初心者向けの25キロ、一般者向けの43キロ、本格的なプロ向けの50キロ。一般者向けのコースが一番良さそうだけど、最寄りの駅から開催地までの距離(往復18キロ)を付け足せばケビオの限界を超えてしまいそう。検討の末に、無難の初心者コースに決定。

大会の日が参ります。家に出たのは午前7時。朝陽がまだ登ろうともしない真っ暗な朝。しかも夜中、霜が落ちていて、厳寒だった。駅に向かって、自分は何をやっているんだ?こんなホンマにいけるか?というような疑問が頭ん中に起きては消える。

開催地に到着すると、案の定、原色の(たぶん耐寒性能付きの)服装を身にまとっている本格的なプロ・サイクリストが数多く、受付の辺りをウロウロしながらスタートを待っていた。「ギアの微調整をやって、絶好調だぜ」というようなトークが耳に入ると、自分は何をやってんの?という疑問が再浮上。でも、ここまで来て、尻尾を巻いて逃げるようなマネはやっぱりできない。もうガッツを出せ、やっちゃえ~

整理番号とマップを係員からもらって、注意項目を聞かされ、(いっぷくを吸って)スタートラインで並ぶ。そして発砲の音でGO! 始めの戦略は、メチャ速いやつに譲り、マイペースで行こう。特に競走イベントではないし。でも、それを分かっていても、競争心がどこかから沸き上がる。力を出して、ペダルを深くこげ、加速化。

順路が分かりやすく示されたため、マップを使う必要はあんまりなかった。一度だけ、広げて道を確認しようと思った時、あれっ、ないんだ。途中で落としていたみたい。仕方なく勘を頼って、順路に進む。スポーツドリンクが用意された休憩所もあったはずだが、見かけなかった。まぁ、どちらかと言えば休憩する気はなかった。先がんばって追い越したやつに追い越されるのが何よりも嫌だから。

ところどころ、朝陽の光に照らされた景色がものすごく綺麗だったが、レース途中で写真撮影するもんか?今度、大会じゃない時に戻って、改めて撮ろうと思う。またルートは色んなところを横切った。例えば、ゴルフ場、国立公園、それから陸軍の訓練地。それで、色んな「大自然の利用者」とすり違って、通り過ぎていた。ゴルフに熱心な、きちんとした格好のサラリーマンとか。訓練中の兵隊さんとか。もちろんのこと、馬乗りの人と犬を(長距離)散歩させている人は大勢だった。

でも、一番印象を残したのは、やっぱり、犬そり使いのおじさんとそのハスキー犬たち。生まれて初めて肉眼で見た。てか、そんなことをサリー州の穏やかな田舎でやるんだ、とあんまりに予想外で、ホンマにびっくり仰天。

最後のほう、道だったはずものが道じゃなくなった。かわりに川になっていた。水溜りは楽しいけど、川を自転車で走るって馬鹿らしい。でも、遠回りが不可能で、避けようがない。走り続けられれば、すこし濡れるだけで済むが、もし調子が崩れて止まってしまえば、終わり。即水死。

さて、いよいよゴールインできた。完走時間は2時間ちょっと。参考表を見たら、銀メダルのカテゴリーの上の方になる。もし十分だけ速ければ金に入ったのに。でも、どうせ賞みたいなものをもらわなかった。整理番号のカードを、途中で紛失したマップと一緒に保管したから、スタート時間を証明する唯一の証しはなくなった。それでタイムを登録できません、と係員にきっぱり言われた。でも、それがぜんぜん悔しくはない。他人に認められるため、大会を参加したわけじゃないから。やったぞ、と自分だけわかっていたら、それが充分だ。

とにかく、振り返って考えれば「いい経験」だった。

何のためにやったか、未だに分からなくても~

Reader comments so far...

On 20 January 2008, daishi said:

やるなぁ。頑張ったなぁ。

俺はここ数年、自転車ってものに乗ってないから、筋肉痛は確実。
花粉症がひどくなる前に自転車乗ってみようかなぁ。

On 25 January 2008, わんわん said:

あけましておめでとうございます。
お元気にしてるようでなによりです。


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トヨ

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